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世界の都市圏人口の順位(せかいのとしけんじんこうのじゅんい)とは、世界の主要都市と主要都市地域近くの郊外都市も含んだ都市圏の人口順位である。 == 都市圏の定義 == 都市圏の定義は様々あるが、アメリカ合衆国やカナダにおいては、 #人工建造物・居住区や人口密度が連続する都市化地域であるアーバン・エリア (urban area, urbanized area) #通勤・通学圏や雇用圏に代表される経済圏であるメトロポリタン・エリア (metropolitan area) という二種類の地域を統計上区別して算出している。日本の国勢調査においては、前者に関しては人口密度4,000人/km2以上の地域からなる人口集中地区、後者に関しては1.5%通勤圏に基づく大都市圏が設定されている。 それぞれの国の都市行政事情も異なることから、ここでは以下の6つの資料を元に世界の主要都市圏人口を『世界の主要都市圏の人口比較表(人口200万人以上)』として比較掲載する。 ; Demographia ウェンデル・コックス (Wendell Cox) らの試算による都市的地域 (urban area) 。Demographia における都市的地域とは、原則として400人/km2以上の人口密度を有する、建物が連続する地域のことであり、カナダやアメリカ合衆国の統計における都市化地域 (urbanized area) に相当する。また労働人口の自由な移動を前提としており、欧州連合の一部を除き原則として国境を超えての都市圏設定を認めていない。ここでは2015年1月更新のDemographia World Urban Areas & Population Projections より2014年推定人口を掲載した。調査対象は人口50万人以上の都市的地域だが、一部地域では人口50万人未満の都市的地域を記載している。 ; アヴィニョン大学のフランソワ・モリコニ=エブラール教授 () らの試算による都市的集積地域 () 。 における都市的集積地域とは、建物が200メートル以上離れずに連続して存在する地域のことであり、フランスの統計における都市的集積化地域に相当する。また国境を超えての都市圏設定を許容する。ここではフランスの国立統計経済研究所 () が発行する "" の2007年度電子版 より上位100位までの都市的集積地域の2005年年央 (7月1日) 推定人口を掲載するが、101位以下に関してはモリコニ=エブラール著 "" より2000年年央推定値を掲載した。調査対象は人口200万人以上の都市的集積地域。 ; 国連統計局 世界都市化予測 (UN WUP, United Nations World Urbanization Prospects) 国連の統計局による都市的集積地域 (urban agglomeration) 。都市的集積地域は各国の行政に従って定義されており、号によって定義がしばしば変更される。また国連の定義するマニラ、クアラルンプール、ジャカルタ、ソウル、モスクワなどの都市的集積地域の人口は、一般的に認められる都市圏人口に比べ過少評価されている。国境を超えての都市圏設定は認められていない。ここでは2年毎に発行される "World Urbanizatinon Prospects" の2009年度の電子版 より2010年年央 (7月1日) 推定人口を掲載するが、定義は必要に応じて脚注に示す。調査対象は人口75万人以上または首都を含む都市的集積地域。 ; The Principle Agglomerations of the World (Brinkhoff) オルデンブルク大学のトーマス・ブリンクホフ教授(Thomas Brinkhoff)がウェブサイト で公表している都市的集積地域(urban agglomeration)。定義は示されていないが、幾つかの統計書で採用されている。また労働人口の自由な移動を前提としており、欧州連合や北米の一部を除き原則として国境を超えての都市圏設定を認めていない。ここでは2010年1月1日更新分より2010年年始(1月1日)推定人口を掲載する。調査対象は人口100万人以上の都市的集積地域。 ; The World Gazetteer (Gazetteer) The World Gazetteer が公表している都市圏地域(metropolian area)の人口。定義は示されておらず、しばしば古い統計を元に人口増加率を計算しているため実態との乖離が一部地域に見られるが、ウェブ上ではしばしば引用されている。また国境を超えての都市圏設定を許容する。ここでは2010年1月1日更新分より2010年年始(1月1日)推定人口を掲載する。 ; 各国の国勢調査で定義される都市圏(各国の統計) 以上の他、各国の統計で定義される都市圏の人口を掲載する。国勢調査(センサス)のほか、各国が公表する推定人口を用いた場合もある。 但し国連統計等で採用されていない都市圏統計は、公的なものであっても一部用いなかった。例えば中国においては北京市、天津市、上海市、重慶市などの4つの直轄市、広州市を初めとする15の副省級市、その他多数の地級市全域に占める人口を『城市人口』(都市圏人口)として扱うが、国連統計を初めとする諸資料では、多くの場合市轄区やそれ以下の地域の人口のみを都市圏(都市的集積地域)人口として扱っており、『世界の主要都市圏の人口比較表(人口200万人以上)』の表でもこれに従っている。 ; Forstall Metropolitan Areas (Forstall) ランドマクナリー社やアメリカ合衆国国勢調査局に勤めていたリチャード・L・フォースタル氏 (Richard L. Forstall) が公表している都市圏 (metropolitan area) の人口。フォースタル氏は連続的都市化地域と隣接地域内への20%通勤圏によって都市圏を定義しており、国連統計やブリンコホフ教授、The World Gazetteer などの統計と異なり、同一の定義を世界の都市圏に与えている。同定義による都市圏人口は "Rand McNally Commercial Atlas and Marketing Guide" や "Britannica Yearbook" などで長らく都市圏人口として公表されていたものの、最近は掲載されていない。また国境を超えての都市圏設定を許容する。以下に2009年に出版された論文[http://www3.interscience.wiley.com/journal/122302376/abstract "Which are the largest? Why published populations for major world urban areas vary so greatly" より上位20都市圏の2003年年央推定値を掲載するが、その後推定人口の改訂が行われていないため、『世界の主要都市圏の人口比較表(人口200万人以上)』では比較掲載を見送る。 それぞれの統計で、越境の都市圏・都市的地域がどの程度許容されているかをまとめると以下の通りである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「世界の都市圏人口の順位」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 List of urban areas by population 」があります。 スポンサード リンク
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